ここ数年時期になると高知県「久礼大正町市場」に「メジカの新子」を毎年食べに行っていますが
昨年は友人3名と私で8月に1回
朝目覚めて「来年のシンコまでは待てない~!!」
「絶対!今日中に新子が食べたい!」
ってなって9月に片道3時間・往復6時間掛けて一人で行きました。
遠いんだよな高知県。
でも「メジカの新子」には、それだけの魅力があります。
「久礼大正町市場」でも勿論シンコを立ち食いしてから友人に電話
「今高知にいるんだけど夜、新子食べる!?」
「マジで~!食べる~」
と二つ返事。
今回は、その時に「メジカの新子」と「生カツオ」を購入してお持ち帰りをした話や、「久礼大正町市場」のおすすめ露天・美味しい新子の食べ方・クロスとシロスの違いなどについて
久礼大正町市場のメジカの新子のシーズンはいつ
通常は7月終わり頃~10月頭まで「メジカの新子」が食べられます。
昨年は「久礼大正町市場」の「メジカの新子」は、獲れだすのが遅くお盆明けの8月18日から徐々に獲れだし9月30日までは比較的食べれたみたいです。
10月1日から徐々に「メジカの新子」の水揚げが少なくなり、10月9日には数本のみの販売で終了となりました。
8月~9月は台風の影響で数日間漁に出れないことも多いので、遠方の方は上手くタイミングが合わなければ食べたくても食べれないのが「メジカの新子」なんです。
食べに行かれる方は、行かれる前後の中土佐町天気と久礼大正町市場公式Twitterは要チェック!
久礼大正町市場のメジカの新子は「鮮魚 勝丸」
「久礼大正町市場」には「メジカの新子」を食べれるお店や鮮魚店が数店舗あります。
どれも同じ「メジカの新子」に思えますが、厳密に言えば釣れてからの魚の扱い方、捌き方などで味が違うと思いますし販売価格にも差があります。
私が毎年購入する魚屋さんは「鮮魚 勝丸」
おやじさんが漁に出て獲った新子を
おかみさんが捌いて提供。
早い時間帯から新子が並びますし、水揚げにより変動しますが値段も安め。
注文方法は、忙しい時はノートに自分で名前と個数を書き近くで待機するシステム!
ノートはおかみさんが捌いている後ろの台にありますが
分からなければ順番待ちをしている方か、おかみさんのタイミングを見計らって場所を聞いてみて下さい。
おすすめの注文方法は
クロス(マルソウダ)血合いあり・皮つき
クロス(マルソウダ)血合いなし・皮なし
シロス(ヒラソウダ)血合いあり・皮つきの順
シロス(ヒラソウダ)血合いなし・皮なしの順が私の好み!
可能ならこのうちの3パターンを、食べきれそうになければ2パターンを食べ比べしてみて下さい。
注文数が多いので頼んだ通りに提供されなくても、そこはご愛嬌で!
1人前は2~3匹が適量!
具体的な注文を言わなければ、クロス(マルソウダ)血合いなし・皮なしが基本です。
クロス(マルソウダ)・シロス(ヒラソウダ)の違い
ソウダガツオにはマルソウダとヒラソウダの2種類が存在します。
地元では、ソウダガツオのことをメジカ
メジカの中で生後1年未満の幼魚がシンコ
画像上マルソウダのことを(クロス又はクロ)
画像下ヒラソウダのことを(シロス又はシロ)と呼びます。
どちらの新子も美味しいのですが、味わい、風味、食感が微妙に異なり、モチ~っと感と甘みが強いのがマルソウダ(クロス)の新子!
スッリキとした旨さがヒラソウダ(シロス)の新子です。
マルソウダとヒラソウダの見分け方は有鱗域(ゆうりんいき)の違いで
画像上がマルソウダ(有鱗域が長くV字)
画像下がヒラソウダ(有鱗域が短くY字)
もう少し分かりやすい画像を
マルソウダ(クロス)
有鱗域が長くV字
ヒラソウダ(シロス)
有鱗域が短くY字
ソウダガツオの血合いにはアミノ酸の一種であるシスチジンが多く含まれ(従って新鮮なシンコは血合い付きの方が美味しい)
時間の経過とともにヒスタミン産生菌によりヒスタミンに変化します。
このヒスタミンを大人一人当たり22~320mg接種すると、ヒスタミン中毒になり、頭痛、じんま疹、発熱、顔面紅潮などの症状が出ます。
そのためメジカの新子は新鮮なうちしか食べられないため他県への流通量がほとんどありません。
「メジカの新子」と「カツオ」の持ち帰り方法
メジカの新子は鮮度を食べる魚!
獲れたてが一番美味しく徐々に味も落ちてきます。
締め方・保冷の仕方にもよりますが、丁寧に扱えば釣り上げてから12時間ぐらいは余裕で食べられますし、24時間ぐらいは食べてもヒスタミン中毒になることもないと思います。
勿論「久礼大正町市場」でも新子を立ち食いしますが、松山市の友人にも持ち帰ることに!
この日はあいにく「鮮魚 勝丸」は漁に出ていなかったので幸進丸でシンコを購入。
お店にもよると思いますが、新子を袋に入れてくれ塩水氷もくれます。
田中鮮魚店でカツオを購入しさらに氷を貰い、持参したクーラーボックスに水を張ります。
持ち帰ったその日の夜に「カツオ」は藁焼きにして
タタキに!
塩は高知でカツオの塩タタキが評判のお店でも使っている
新子も捌いてブッシュカンを絞って皮付きで!
夜でも新鮮で美味しく食べれましたので、魚を自分で捌ける人はお持ち帰りもアリですよ。