子供の頃から私「いかめし」が大好きなんです。
それも株式会社いかめし阿部商店の「いかめし」が!!
昔はネット通販も普及していませんでしたし、スーパーで真空パックの「いかめし」も売っていなかったので、なかなか簡単には食べれなかったんですよね~。
伊予鉄そごう時代から北海道物産展では、真っ先に阿部商店のいかめしを購入!
そのなごりもあってか現在の高島屋の北海道物産展でも、阿部商店の「いかめし」を買うためだけに来店すると言っても過言ではありません。
※北海道物産展に毎回は出店されていませんし、出店されても前半だけか後半だけの期間。
コロナ禍の間は、全国で大きさイベントも中止になっていましたが少しずつ通常通りに・・・
2023年春に開催された、いよてつ高島屋「北海道物産展」には、出店されるだろうと思っていましたが、残念ながら今回も阿部商店の出店は無し!
勿論、違う業者がいかめしは売ってましたよ。
かなり売れていましたよ~。
でも買わない。
私が欲しているのは阿部商店のいかめし!
もしかして気がつけば2018年か2019年から阿部商店の「いかめし」って食べてないかも
加筆 画像が残っており正確には2019年10月19日に食べたのが最後でした。
いつかは高島屋の「北海道物産展」にも来るだろうけど、それまで待てない!
だったら!
自分で作るしかないなっと思った次第なんです。
阿部商店が使っているイカの種類を調べる
2018年10月の携帯画像に残っていたパッケージの表記を見ると「いか」としか表記がないんですよね。
現在は原料原産地の表記義務があるので、次回購入した時には確認してみます。
たぶん昔は北海道産のスルメイカを使い、近年は中国産のスルメイカかと思っていたのですが調べてみると
北海道のスルメイカが不漁となった1970年代かららニュージランドスルメイカに変更。
また数年前からニュージランドスルメイカも不漁となり安定した確保が難しくなったため、アルゼンチン産のスルメイカも使っているみたい。
なんでもニュージランドスルメイカは、国産のスルメイカに比べ加熱したあと冷めても身が軟らかく「いかめし」には適しているんだとか。
スルメイカの種類について
イカの種類や名前って結構難しいですが、スルメイカ類は世界で約20種類・3グループ(亜属)に分けられます。
一つは日本のスルメイカの仲間
2つめはイレックス・スルメイカ
3つめはアカイカ
阿部商店の「いかめし」の原産国となっているスルメイカに注目すると
40年以上前は日本近海で獲れたスルメイカを使用。
スルメイカ(太平洋)
学名:Todarodes pacificus
学名:ツツイカ目アカイカ科スルメイカ属
40年前からはニュージランドスルメイカを使用。
ニュージランドスルメイカ・別称ニュージーマツイカ(ニュージランド水域)
学名:Nototodarus sloanii
分類:ツツイカ目アカイカ科スルメイカ属
オーストラリアスルメイカ・・・(オーストラリア水域)
学名:Nototodarus gouldi
分類:ツツイカ目アカイカ科スルメイカ属
ニュージランドスルメイカとオーストラリアスルメイカは、厳密に言えば違う種類ですが分けて流通することは無いようです。
近年ではアルゼンチンレックスも使っている。
アルゼンチンレックス・別称アルゼンチンマツイカ(北西大西洋)
学名:Illex argentinus
分類:ツツイカ目アカイカ科マツイカ属
今回の再現レシピでは、アルゼンチンマツイカを使いました。
阿部商店「いかめし」の再現レシピ・作り方
いかめし阿部商店にレシピはなく、昔ながらの製法を職人一人一人の感覚で作られている。
いわゆる目分量。
そこでYoutubeやパッケージを見て予想。
パッケージの原材表記は
いか、うるち米(お米)、もち米、粗目砂糖、醤油、PH調整剤となっています。
「pH調整剤」は食品の変質や変色を防ぐ添加物なので、自宅でのレシピに必要ありません。
イカはニュージランドスルメイカを使いたかったのですが、一般に流通していないのでアルゼンチンマツイカを購入しました。
それでも探したぜ!
アルゼンチンマツイカ。
ラムー三津店で5杯780円で購入。
うるち米、もち米の順で表記されているので、うるち米2・もち米1の割合で配合。
ザラメはいいとしいて問題は醤油!
醤油ってメーカーで味や風味も全然違うので、どのメーカーを選ぶかは迷います。
普段使っている醤油で作ってもいいけど、今回のテーマは再現レシピ!
どの醤油を使っているのかは公表されていませんが
いかめしの誕生は1941年(昭和16年)からなので、その当時からも醤油を醸造し「いかめし阿部商店」から比較的距離が近い
「服部醸造㈱」の丸大豆醤油をチョイス!
送料1,430円・・・
昆布醤油も有名みたいですが、いかめしは昔ながらの丸大豆醤油でしょう。
まったく違う醤油を使っているかもしれませんが、時代背景や物流を考えると、現在でもこちらの醤油を使っているかも!?と予想しました。
全部の材料はこんな感じ
はじめに冷凍イカ5杯でお米200gで作りましたが余ったので、冷凍イカ5杯に対してお米2・もち米1の割合で合計100gが適量。
スプーンで入れると多少こぼれるので、合計105g
お米70g・もち米35gの割合。
まずは、もち米35gをサット洗い水に2時間浸ける
※1度目は1時間、2度目は2時間で作り。2時間の方が全体の一体感がありました。
冷凍のスルメイカを水につけ解凍。
20分前後で解凍されます。
イカは冷凍、解凍すると細胞が破壊されて柔らかくなります。
2時間経過したらお米70gを研ぎ、最後に水に浸けたもち米を均一に混ぜ合わせ、ざるにあげて10分程度水を切る。
画像は合計200g
10分経ったら解凍したスルメイカに、「まぜ合わせたお米」を、スプーンや型抜きを使い3分の1程度詰めて爪楊枝で留める。
※いかめしに米を詰める専用の筒を探したのですが、見つかりませんでした。商品名や製造メーカーをご存知の方はメールにてお教え頂けるとありがたいです。
※画像は少しお米詰めすぎです。1杯に20gぐらいが適量。
お米を詰めたスルメイカをお湯の中に入れ、アルミホイルを被せて中火で30分煮る。
使っている鍋は
※当初20分で作りましたが、家庭の鍋サイズ・水の量を考えると中火で30分がベスト!
いかを煮ている間に煮汁を作ります。
本来のレシピ通り水・醤油・ザラメは目分量で味見をしながでOKですが
水900CC・醤油133g・砂糖146gが私のベストでした。
使っている鍋は
30分経ったら茹でたスルメイカをトングで煮汁に移しかえ
アルミホイルを被せて中火で30分煮込んだら完成。
※こちらも当初20分で作りましたが、家庭の鍋サイズ・水の量を考えると中火で30分がベスト!
そして完成。
試食してみると
コレ!
求めていたイカ飯の味はこんな感じ。
再現度もかなり高め!!
って言うか醤油メーカーもドンピシャで当たっているかも。
昆布も日本酒もなしで、マジで売れるレベルのいかめしが完成してしまった!
国産スルメイカは身が肉厚なので若干固くなりがちですが、冷凍したアルゼンチンマツイカは身が薄くて柔らかいので、やはりいかめしには適しています。
完成後そのまま煮汁につけて置くと、徐々に中のお米に煮汁が浸透していきますので、お好みで調整して下さい。
阿部商店の「いかめし」をネット通販でお取り寄せ
こんな事をしなくても、今の時代ネットでお取り寄せできるんですよね~。
でも購入できるようになったのはごく最近。
少し前までは、阿部商店の「いかめし」は通販では購入できませんでした。
なぜなら創業者の阿部恵三男さんの
レシピは公開してはいけない。
販売は駅と催事販売のみ。
との教えと伝統を守り続けてきたから。
しかしながら2020年コロナ禍で全ての催事販売がキャンセル。
売り上げも大幅に減少。
その中で三代目代表取締役社長である今井麻椰さんが、売り上げ回復のため通信販売をスタートさせたんだとか・・・
次回松山で販売される時にはぜひ購入しに行きます。